2022年1月21日に公開された映画『コーダ あいのうた』。
この記事では、『コーダ あいのうた』映画のあらすじ(ネタばれナシ)・感想・作品情報などについてご紹介します。
『コーダ あいのうた』映画の予告編
彼女は毎日早朝より船に乗り、漁師の父たちの手伝いをしていました。
ルビーの役割は、無線の対応や仲買人たちとの手話での通訳です。
そんな彼女は、学校の授業でコーラスを選択します。
それは、気になる男子のマイルズが選んでいたからでした。
『コーダ あいのうた』映画のあらすじ(ネタバレなし)
明け方の海に、高校生ルビーの歌声が響いています
船の上では、父と兄が魚の入った網を引き揚げていました。
漁を営むロッシ一家は、父親のフランクと母親のジャッキー、兄のレオと妹のルビーの4人家族です。
ルビー以外は聴覚障害者で、彼女は家の仕事には無くてはならない存在でした。
ロッシ一家は障害をものともせず、仲買人らとも対等に向き合っています。
コーラスに進んだルビーは、顧問のV先生から熱心な指導を受けるようになります。
V先生は彼女の才能を見抜き、音楽大学への進学を勧めました。
その頃、ロッシー家はあることを企てるようになります。
ルビーの役割が益々重くなり、歌の練習との板挟み状態になるのでした。
『コーダ あいのうた』映画の解説
本作は2021年制作の、アメリカ・フランス・カナダ合作の映画です。
2014年制作のフランス映画「エール!」がリメイクされたもので、ロケはアメリカ・マサチューセッツ州で行われました。
本作の配給権はAppleが獲得しており、2021年8月に劇場と配信サービスで同時公開されています。
監督を務めたのはシアン・ヘダーで、彼女は本作によりアカデミー賞・脚本賞を獲得しました。
ヘダーがロケ地にマサチューセッツ州グロスターを選んだのは、幼少期に訪れたという馴染みがあったからです。
その地にはニューイングランドの濃い雰囲気が漂っており、労働者たちの活気が感じられたと言います。
脚本執筆に際しては、彼女も手話(ASL)を学んでいます。
『コーダ あいのうた』映画のみどころ
本作の見どころの一つは、ルビーが仕事とレッスンの板挟みでもがくところです。
彼女はV先生のレッスンに遅刻するようになり、彼から強い叱責を受けてしまいます。そんな中、ロッシ一家がテレビ局の取材を受けることになりました。
その日もレッスンがありましたが、ルビーは悩んだ末に通訳を引き受けることにします。
しかし、それによって彼女はV先生から愛想を尽かされてしまいます。家族と自分の夢とのはざまで揺れるルビーの心の葛藤が、良く描かれていて見どころといえます。
そしてこの映画は『家族愛』をメインテーマにしていますが、障害を持った家族の中で一人だけ健常者がいる場合の難しい問題を扱いながらも、ハートフルに描かれていて感動させられます。
また、ルビーの歌うシーンや音楽教師のV先生とのやり取りもみどころといえます。
『コーダ あいのうた』映画の感想
本作は、オリジナルの味わいを残しながらも、より魅力的な作品に仕上がっています。
聴覚障害をテーマにしつつも、登場人物はみんな大らかです。
障がい者の性なども明るく取り上げられており、何用的にもユーモアたっぷりです。
また、最年少であるルビーが一家の支えとなっている点は、家族の在り方というものを考えさせられました。
『コーダ あいのうた』映画の登場人物・キャスト
『コーダ あいのうた』映画の登場人物・キャストをご紹介します。
ルビー・ロッシ:エミリア・ジョーンズ
フランク・ロッシ:トロイ・コッツァー
レオ・ロッシ:ダニエル・デュラント
ジャッキー・ロッシ:マーリー・マトリン
ベルナルド・ヴィラロボス(V先生):エウヘニオ・デルベス
『コーダ あいのうた』映画のスタッフ
『コーダ あいのうた』映画の作成スタッフをご紹介します。
監督:シアン・ヘダー
脚本:シアン・ヘダー
製作:ファブリス・ジャンフェルミ、フィリップ・ルスレ
製作総指揮:サラ・ボルチ=ヤコブセン、アルダヴァン・サファエ
音楽:マリウス・デ・ヴリーズ
撮影:パウラ・ウイドブロ