2022年7月1日に公開された映画『エルヴィス』。
この記事では、映画『エルヴィス』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『エルヴィス』の予告編
エルヴィス・プレスリーは、ラスベガスのホテルで4年目のショーを行っていました。
ステージの開幕直前、彼は卒倒して舞台に立てなくなります。
マネージャーのトムは、エルヴィスの頭を氷で冷やしながら、主治医に薬を打たせました。
時代は1997年となり、87歳になったトムが昏睡状態で病院に運ばれてきます。
当時、彼についたあだ名は”天性の詐欺師”でした。
トムは意識を取り戻した後、病院を抜け出してカジノへと向かうのでした。
映画『エルヴィス』のあらすじ(ネタバレなし)
舞台は、1950年代のアメリカです。
ある夏の日、ハンク・スノウのマネージャーのトムは、ラジオから流れる白人青年の歌に耳を傾けています。
その声の主は、ミシシッピ州生まれのエルヴィス・プレスリーでした。
エルヴィスの家は貧しく、彼はテネシー州メンフィスの貧困街で育ちます。
そこには黒人たちが多く住んでおり、エルヴィスはブルースやゴスペルなどの黒人音楽に触れていきました。
彼は母親へのプレゼントとして、バラード曲を吹き込んだ制作します。
それをキッカケに、エルヴィスは歌手としてデビューすることになるのでした。
映画『エルヴィス』の解説
本作は2022年公開のアメリカ映画で、エルヴィス・プレスリーの生涯がマネージャーの視点から描かれています。
監督を務めたのはバズ・ラーマンで、彼は「ムーラン・ルージュ」を手掛けたことでも知られます。
エルヴィス役には、若手俳優のオースティン・バトラーが起用されました。
彼は「ワンス・アポン・ア・タイム」の出演経験があります。
マネージャーのトム役は、大御所のトム・ハンクスが演じています。
その他、オリビア・デヨングやコディ・スミット=マクフィー等、錚々たる役者陣が脇を固めています。
因みに、本作は第75回カンヌ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門にノミネートされました。
映画『エルヴィス』のみどころ
本作の見どころの一つは、エルヴィスが歌手として本格デビューする場面です。
トムが生のエルヴィスに出会ったのは、ハンクも出演したショーでのことです。
エルヴィスはハンクの前座で出演しましたが、緊張で最初は上手に歌えませんでした。
観客のヤジが飛び交う中、彼は一呼吸おいてから調子を上げていきます。
圧倒的な歌唱力が観客を魅了するようになり、官能的な腰つきは女性客を虜にしました。
トムはエルヴィスの類い稀なる才能を見抜き、ハンクの巡業ツアーに彼を同行させます。
エルヴィスのお陰で、巡業ツアーは何処でも大成功を収めます。
トムは秘密裏にエルヴィスをそそのかし、大手レコード会社と契約を結ばせるのでした。
映画『エルヴィス』の感想
エルヴィスは、20世紀音楽にとって最大の影響を及ぼした人物の一人です。
彼は、音楽というものにビートをもたらしたわけです。
その感性は音楽に留まらず、ファッションや生活などの領域にも及んでいると言えます。
そんな華やかな表舞台と裏腹に、一人のマネージャーの野望が渦巻いていました。
本作は、将に光と闇を描いた見事な作品です。
映画『エルヴィス』の登場人物・キャスト
映画『エルヴィス』の作成キャストをご紹介します。
エルヴィス・プレスリー:オースティン・バトラー
トム・パーカー大佐:トム・ハンクス
プリシラ・プレスリー:オリヴィア・デヨング
ジェリー・シリング:ルーク・ブレイシー
B.B.キング:ケルヴィン・ハリソン・Jr
映画『エルヴィス』のスタッフ
映画『エルヴィス』の作成スタッフをご紹介します。
制作・監督:バズ・ラーマン
脚本:バズ・ラーマン
共同制作:キャサリン・マーティン
共同脚本:クレイグ・ピアース、サム・ブロメル
編集:マット・ビラ、ジョナサン・レドモンド